あってはならない、いえ、ありえないことが起こりました。
  土地開発公社の業務を一手に引き受けていた本町職員が、借金の返済に公
社の資金を流用してしまったのです。
(風聞によれば、保証人になっていたとか)
  彼とは以前同じ課で、2人で企画の仕事を担当していたのですが、真面目で
仕事も出来る好人物でした。 どうにも、未だに合点がいきません。
  彼の懲戒処分を記事にしようと、
(何分にも、公務員のこのテのネタはボーナ
スつきのスクープらしく)
ひっきりなしに押し寄せるマスコミからの電話やテレビ
カメラでの取材応対に追われる N.K.総務課長
(課長とは、重い責務を負うもの
です)
の姿を見て、ある出来事を思い出さずにはいられませんでした。
  平成9年の町長選挙で敗れた現職町長が、在任残余期間中に職員採用や
特別昇給の辞令を発令したことがあり、
(特別昇給については該当職員が全員
辞退しました)
その翌日、 内部告発者により、役場が正に蜂の巣をつついたよ
うな騒ぎになってしまったのです。
  当時総務課勤務で、 その事務を執った小生が マスコミからの取材攻勢を受
けるに至ったのでした。
  あの時は、 わがことのように心配をしてくれた友人や、小生の正当性を訴え
庇ってくれた先輩方のお陰で、何とか大事に至らずに済みました。 人がもって
いる思いやりやいつくしみの心を、この時ほど感じたことはありません。
  しかし、 今回については、寸前のところで彼の行為を止まらせる人がいませ
んでした。 残念なことに、公社の会計を全て任され、一人で切り盛りしていた、
彼から話してくれなければ誰にも知りようが無かったという実情だったようです
が・・・。
  その相談相手になれなかったことが少し悔やまれてなりません。 7年前、も
し部下が出来たら、自分のような苦境に立たせたりしないぞ。 と、あれほどに
誓っていながら!


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