現居住地に移り住んで早3年、ここ田の小野地区では、亥の子(いのこ)なる行事があって、子どもたち(中学3年の長女まで・・・)は、学校から帰るや否や、ランドセルや鞄を玄関に放り出すように置くと、大きな袋を抱えて飛び出していきました。

  そも、この「亥の子」なるものは、旧暦10月の亥の日に行われる年中行事で、ひと頃は餅を作って食べることで、万病除去・子孫繁栄を祈る習わしだったのだそうです。

  時は移り、どういうわけか、単に子どもたちが家々を廻り、お菓子をもらって歩くという行事に変わってしまいました。

  奇しくも同時期に行われる、ヨーロッパを起源とするハロウィンと似ていますが、脅迫めいた言葉でお菓子を強要するそれときちんと自己紹介しておねだりしないと(お菓子を)もらえない和製ハロウィンとは非なるものがあります。

  わが地区の皆さんには、1軒も欠けることなく、子どもたち全員に配るお菓子をそれぞれ用意していただいており、子どもたちは抱えきれない程のお菓子を一夜にして手中にします。
(狭い我が家にもお菓子の山が4つ聳えています。)
自己紹介とお礼のことばは必須です。
世帯数・人口は少ない地区ですが、我が家を筆頭に、1軒の子どもの数がやたら多い

  ところで、わが地区に多数生息する「亥の子」ならぬイノシシたちの悪さには毎年閉口していましたが、今年に限っては彼らが田に入り込んで暴れまわることもなく、台風も来なかったことから、稲穂が真っ直ぐに立っており、刈り取り作業が大変スムーズでした。

 スピードをいかに上げても文句ひとつ言わないコンバインに、「実の入りが少ないなあ」と渋面の義父とともに、乾燥からもみすりまでの一連の作業は何とか終わりましたが、米の不出来は思った以上で、信じられない安価な取引に、義父は怒りを通り越してあきれ顔でした。

 例年に増して赤字の農業経営に頭を抱える義父母の様子に 「米作りは、すればするほど損をする。」という現実を目の当たりにしたところです。     (2010.11.11)