この一年間、だらだらと描いていた新作漫画のペン入れが終わり、作画のプロセスで(小生にとっては)もっとも面倒くさい「トーン貼り」作業に入った。
ただでさえ細かい作業というのに、老眼でよく見えないうえに手が震え、肩の凝りも並大抵ではない。
そもそもスクリーントーンそのものが手に入りづらくなっている。(・・・いわずと知れた、漫画作成ソフトの台頭によるものである。)
当然、わが住む地域にスクリーントーンを扱う店などなく、県都の隣市にある画材店で調達しているが、種類も数も激減しており、在庫品も経年劣化で、シートの糊が裏紙に張り付いてしまっているものが多い有様である。
今日日、デジタル画面上なら範囲指定して、模様のパターンを選んでタッチするだけで済むのに、アナログよろしく、模様のついたビニールシート(フィルム)をいちいちカッターで切り取って、原稿用紙に貼り付けていくなど、いったいどれほどの人が行っているのだろう?
小生もCLIPSTUDIOの「ペイントプロ」なる画像ソフトを使うことはあるが、昭和の時代に、ケント紙に原稿を描いていた身としては、やはり鉛筆で「下書き」、「ペン入れ」、「消しゴム掛け」、「ホワイトで修正」、「スクリーントーンを貼る(そして削っていく)」・・・という一連の煩わしい行為を回避したくないのである。
そう、描いた作品が「データで残す」よりも、「紙で原稿が遺る」ほうが好きなのだ!
目をしょぼつかせ、右肩を固まらせながら、気の遠くなるような作業を続けた先に待つものはいったい何か?
この歳ではなかなか得られぬ「達成感」を求め、今夜も机に向かう。
(2026.2.22)
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